地方と都会の病院の違い
看護師として都会にある病院で働くのと地方にある病院で働くのとでは、さまざまな点で違いがあります。
まず1つめの違いとして挙げられるのは、「人口に対する看護師数」です。高知県(1,511人)や鹿児島県(1,394.3人)など地方の方が全国平均の963.8人よりも高くなっており、逆に東京都(792.3人)や大阪府(942人)など首都圏や都会は下回っているところが多いという状態です。
次に挙げるのは、「給与額」の違いです。年収を比べてみると、全国平均が498.6万円なのに対して、最も高い東京都は541.6万円、最も低い宮崎県で382.4万円と、100万円以上の差があります。
首都圏のほかの県を見てみても平均を上回っている反面、九州は全ての県で下回っているなど地方は低めの傾向があり、人口に対する看護師数とは反対の結果になっているのです。給与額は、仕事内容と同じくらいモチベーションを左右する大きな要素なので、就職や転職の際にはよく確認しておきましょう。
3つめは、「キャリアアップのしやすさ」です。看護師としてのキャリアアップを目指している場合、人口が多く病院などの医療機関が多い都会の方が実現しやすいと言えます。働ける場所が多ければ、その分求人も増えるため就職や転職がしやすく、また選べる幅も広いことから自分に合った職場探しもしやすいためです。
しかし、自分が目指すキャリアのためには地方のこの病院でないと学べない、という場合もあります。ただ都会が良いというわけではなく、自分が目指すものがそこにあるかどうかで判断することが大切です。